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犬や猫に、本来の食事「生食」を”K9ナチュラル” おすすめの与え方

犬や猫の健康を考えるうえで、近年注目を集めているのが「生食」です。あえて加熱処理を行わずに作られているため、自然の栄養をそのまま摂取できるため、本来の食性に合った食事として人気が高まっています。

本記事では、ニュージーランド発のフリーズドライドッグフードであり、猫向けのラインも展開されている“K9ナチュラル”に着目し、生食を与えるメリットや与え方のコツ、そしてローテーションの方法までを詳しく解説します。

K9ナチュラル生食の魅力と始め方

犬や猫に生食を与える際は、栄養価を損なわずに摂取できるフード選びが重要です。そこで注目されるのが、ニュージーランドで生産されている“K9ナチュラル”です。ラム肉を中心に高品質なタンパク源を使用し、保存料や人工添加物を極力削減している点が特徴です。

生食のメリットは、酵素やビタミン・ミネラルなどの栄養素をそのまま吸収できることにあります。フリーズドライによって水分を飛ばすことで、腐敗しにくく保管しやすくなり、給水時に元の生肉の栄養がよみがえるよう工夫されています。さらに、犬や猫によっては、牛や鶏にアレルギーを持っている場合もありますが、ラム肉主体のK9ナチュラルであれば比較的安心して与えやすい点もポイントです。

フードローテーション

フードローテーションとは、一定期間ごとに異なる種類のフードを交替しながら与える方法です。犬や猫が同じ食材に飽きないようにするだけでなく、栄養源を幅広く摂ることで栄養バランスを整えやすくなる利点があります。K9ナチュラルを活用するときも、ラム以外にビーフやチキン、フィッシュなど別のタンパク源に切り替えることで、体調や好みに合わせた食事プランを組み立てることが可能です。

フードローテーションが推奨される理由は以下の通りです。

  • ペットのフードへの飽き防止
  • 栄養バランスの調節
  • 食物アレルギーリスクの軽減

ただし、新しいフードに切り替える際は、1〜2週間かけて徐々に移行することが重要です。急な切り替えは胃腸の不調を引き起こす可能性があるため、慎重に進める必要があります。

1〜2ヶ月を目安にゆっくり切り替えると、胃腸に負担がかかりにくくスムーズです。切り替え時には便の状態や食欲をチェックし、問題があれば途中で止めて獣医師に相談するなど、慎重に進めていきましょう。それぞれの食材が持つ栄養や風味をバランスよく取り入れることが、健康的で飽きにくい食事につながります。

K9ナチュラルを導入する際のポイント

生食は栄養価が高く、味や香りも魅力的ですが、その反面、保存や取り扱いには注意が必要です。特にフリーズドライの粒を戻す際に高温のお湯を使ってしまうと、せっかくの栄養素が壊れてしまう恐れがあります。必ず40℃を超えない程度のぬるま湯、もしくは常温水を使うと良いでしょう。

犬や猫によっては、初めての生食を警戒する場合があります。最初はドライフードやウェットフードに少量だけ混ぜて与え、徐々に割合を増やす方法がおすすめです。もしも嘔吐や下痢などの症状が見られたらすぐに中断し、落ち着いてから再度トライするか、獣医師に相談してください。

K9ナチュラル生食を上手に与えるコツ

K9ナチュラルをメインフードとして用いるときは、給与量の目安をしっかり把握しておくことが大切です。犬や猫の体重や年齢、運動量、体調に合った適量を与えることで、過不足なく栄養を摂取させることができます。

成犬の場合は体重1kgあたり約8gのフリーズドライを目安に、水分を3倍加えるというシンプルな計算で始められます。子犬や妊娠中・授乳期の母犬には、さらに量を増やす必要がありますので、愛犬・愛猫の状態をよく観察しながら調整していきましょう。

フリーズドライを使う際の注意

フリーズドライは水分が少ないぶん、保存性が高いのが利点ですが、水で戻したあとは温度や時間管理に気を付けなければいけません。戻して30分以上放置すると菌が繁殖しやすくなるため、その場合はもったいなくても処分することが望ましいです。

また、水で戻すときに使う容器やスプーンなども清潔に保ちましょう。特に生肉由来の細菌を考慮して、ほかの食器と分けて管理するのが理想的です。犬や猫の健康維持だけではなく、飼い主さんの衛生管理のためにも大切なポイントと言えます。

給与量

給与量を把握する際は、パッケージに記載されている目安を参考にするのが手軽です。体重5kgの成犬であれば、単純計算で1日約40gのフリーズドライに120mlのぬるま湯を加えるイメージです。これはあくまで一例ですので、犬猫の個体差や環境によって調整してください。

急に与える量を大幅に変えると、嘔吐や下痢の原因になることがあります。そのため、徐々に切り替えていく過程で体重および体調を頻繁にチェックしましょう。体重の急激な増減や表情の変化、排便の状態などを記録しておくと、アラートを発見しやすくなります。

K9ナチュラル生食に含まれる主な栄養素

K9ナチュラルはラム肉を中心に、高品質なタンパク源や必須脂肪酸を含んでいます。ニュージーランドの豊かな牧草地で育った家畜を使用しているとも言われ、安心感を持って与えられる点が人気の理由の一つです。アレルギーが起こりにくいラムベースのレシピは、皮膚や消化の敏感なワンちゃんやネコちゃんにも比較的向いているとされています。

さらに、アメリカのAAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たしており、オールライフステージ対応の総合栄養食として評価されています。これにより、子犬・子猫からシニア期まで、幅広い年齢層に与えやすいというメリットが得られます。

高品質のたんぱく質

高品質なタンパク質は筋肉や被毛、爪の健康を維持するうえで欠かせない栄養素です。特に動物性タンパク質が豊富なラム肉は、必須アミノ酸のバランスに優れ、成長期の犬や猫にとっても力強いサポートとなります。代謝も活発に行われるため、内臓への負担が少ないといわれています。

市販のフードによっては、植物性タンパク質が主原料になっている場合もあります。その点でK9ナチュラルは動物性タンパク質をメインにしているため、より自然な食性に近い食事にしたい飼い主さんに支持されています。

豊富なビタミンやミネラル

フリーズドライ前の生肉や臓器には、犬や猫の健康維持に役立つビタミン類やミネラル類の栄養素がたっぷり含まれています。特に骨の発達や免疫機能、被毛や皮膚の状態を保つために不可欠な成分が多いのも嬉しいポイントです。

一方で、加熱処理を行うことによって破壊されやすいビタミンなども、フリーズドライ加工なら比較的損失を抑えられます。生食の利点を生かすことで、より新鮮に近い状態の栄養を補給できるという点はこの製法の大きな魅力です。

与え方における注意点

K9ナチュラルをはじめとした生食フードを与える際には、安全性と栄養バランスに配慮することが欠かせません。特に始めたばかりのときは、便の状態、食欲、行動面など、普段と異なるサインがないかをしっかり観察しましょう。

異変を感じた場合は、速やかに与えるのを中断して獣医師へ相談するのが賢明です。犬や猫の個体差は大きく、体調や年齢によって食べられる量や種類に違いがあるため、常に無理なく調整してあげてください。

デリケートな犬や猫への気遣い

体質がデリケートな犬や猫には、はじめに少量だけ混ぜてみると安心です。とくに過去にアレルギー反応があった食材は避け、症状がなくなるまで冒険は控えましょう。アレルギーを疑う場合、かかりつけの獣医師に相談して確かめてから与えるとリスクを減らせます。

また、食の細い子やシニア犬・シニア猫だと、噛み応えや匂いに敏感なケースもあります。適度に唾液を促しやすい温度の水や、食べやすい大きさに調整してあげることで、よりスムーズに食事へ移行できます。もし食欲不振が続くようなら、原因を突き止めてから無理に与えないようにしてください。

保存と衛生管理

K9ナチュラルを使い始める際、保存場所にも注意が必要です。直射日光や高温多湿の場所は避けて、開封後はしっかりチャックを閉じましょう。賞味期限内に使い切るよう心がけ、長期保管する場合はあらかじめ小分けにしておくのもひとつの手です。

生食は特に菌の繁殖を考慮しなければならないため、水で戻したあとは速やかに与え、犬や猫が残した際は思いきって処分してください。手や器具を清潔に保ち、使い終わった食器は入念に洗うことで、安全な食環境を作り出すことができます。

まとめ

犬や猫に生食を与えるときは、K9ナチュラルを活用することで安心と手軽さの両方を得られます。フードローテーションや適切な切り替え方法を守りつつ、毎日の健康管理に生食を取り入れてみてはいかがでしょうか。